顔汗を止める!手術以外の3つの治療方法
汗は通常、体が熱くなりすぎてオーバーヒートしないために分泌されるものです。しかし、気温や緊張などに左右されず、四六時中、汗をかいてしまうのは、もしかしたら「顔面多汗症」といわれる病気かもしれません。
多汗症には手術という手段もありますが、どうしても手術を避けたい場合、どのほうな方法を選択すればいいのでしょうか。
手術以外の治療法を3つピックアップしてみました。
厚生労働省が唯一認可している飲み薬"プロバンサイン"
多汗症予防の飲み薬として、唯一厚労省から認可を受けているのが「プロバンサイン」という薬です。
通常は内蔵のけいれんや、胃酸の分泌を抑える薬として用いられますが、多汗症の症状改善作用もあることで知られています。
ただ、あくまで薬ですので、副作用の存在もあらかじめ確認しておいた方が良いでしょう。一般的には、口の渇き、便秘、尿が出にくい、かすみ目などが出やすいと言われています。
汗腺にフタをする塗り薬"塩化アルミニウム"
多汗症の治療法の中でも手軽で簡単にできる方法が、塩化アルミニウムを塗って汗腺にフタをする対策です。
気になる部分に塗るだけなので、一般的にもよく使われる汗対策方法のようです。
ただし、ただ汗腺にフタをするだけなので、根本的な治療でないので、その点は要注意です!その効果は3〜5日程度継続しますが、ずっと塗り続けないと、やがて効果が切れて再び汗が吹き出るようになります。
また、手足用やワキ用の塗り薬として普及していることが多いので、顔に使用可能かは、取り扱いのある皮膚科や美容サロンで十分に確認しておく必要があります。
汗腺のはたらきをマヒさせる"ボトックス注射"
シワ対策の美容法としても使われるボトックス注射。
ボツリヌス毒という毒素を注射することで、一時的に筋肉をマヒさせ、シワの改善を図ります。
このような美容的効果がある上に、汗腺の働きも穏やかにすることも分かっています。顔のボトックス注射は、一般的に眉間に打つことが多く、おでこから吹き出る汗対策としてはいいかもしれません。
効果は約1ヶ月〜半年程度。半永久的な効果ではないので、定期的にケアしに行く必要があります。
また、ほとんどの場合が保険適用外なので、全額自費での支払となります。顔汗対策として即効性はありますが、お財布との相談も必要ですね。
手術以外の顔汗治療法まとめ
手術をしない方法はいくつかありますが、その中に「保険適用」と「保険適用外」の2種類があることが分かりました。
保険適用ではほとんどの方が3割負担(つまり、70%OFF!)ですが、保険適用外では全額自己負担となります。
手術をしない顔汗対策という目的は一緒ですが、価格に大きな開きが出てきますので、しっかり値段の確認をしておきましょう。
また、同じ治療法でも診断名がつくと「保険適用」となることがあります。今困っている汗が多汗症などの病気によるものなのか、担当医にしっかり確認しておきましょう!