なぜ汗をかくの?汗をかく理由と種類を解説!
そもそも汗って何??
汗とは、汗腺から分泌される液体のことです。
99%が水分ですが、残りの1%には溶解固形物(主に塩化物)や少量の尿素などの化学物質もしくは芳香化合物も含まれています。
実は、両生類や鳥は汗腺を持たないことをご存知でしたか?
そのため、極端に暑い日や大寒波に見舞われると、うまく体温調節ができずに生きていくことが困難になります。
ヒトはどうでしょう。
頭の先から足の先まで、全身に汗腺がありますよね。
非常に汗腺が発達していて、細かい体温調節ができるような仕組みになっています。
ヒトはなぜ全身で汗をかくの?
汗の一番重要な役割は、「体温調節」です。
ヒトは恒温動物と呼ばれており、体温を一定に保つことができます。
体の中にある心臓や内蔵は約37度を保っており、外側の皮膚や筋肉が熱を作ったり、放出したりしながら、大切な臓器の温度の変動を最小限に抑えています。
暑い日や運動して体温が上昇した際に、体内の熱を放出することで体温を一定に保っていますが、その働きに関わるのが汗です。
水分とともに熱を外に出すことで、上昇した体温を下げる役割を担っています。
汗の種類は?
温熱性発汗
体の中の熱を放出して、体温調節をするための発汗です。
運動や気温の上昇で体が熱くなったときに、体を守るための反応として汗が出ます。
元々、運動習慣がない方や汗をかきにくい方は、体に熱がこもりやすく、バランスを崩してしまうこともあるので要注意!
味覚性発汗
辛いものやスパイス系の料理を食べたときに出る汗です。
特に顔や頭に集中して汗をかく方が多い傾向にありますので、女性の方は化粧崩れに注意が必要です!
精神性発汗
ストレスや緊張によってかく汗です。
人前で話すときや、面接など、精神的に負荷がかかった時に発汗するものです。
脇や顔など局所的に汗が出ることが特徴で、普段汗をかきにくい方でも発汗することが多いようです。
原因不明の発汗
上記のどれにも当てはまらないのに、異常な発汗が気になる方は、多汗症の可能性が考えられます。
多汗症の主な原因は、発汗をコントロールしている交感神経の過剰な働きと言われています。
薬などで対策しても、どうしても改善しない場合は多汗症手術の対象となることもあります。
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まとめ
汗は嫌われもののイメージがありますが、実は生命を維持する上でとても大切な役割を担っています。
自分の汗が出やすい原因を知って、しっかり対策することで上手に付き合っていけるはず!